プログレッシブ映像は本当に綺麗だ!
特に最近の映画はプログレッシブ環境で見れば、映画館より細かい所まで見えているのでは?
と思うくらい、誰でも違いがわかる程その鮮明さは明らかではないでしょうか?
そのプログレッシブを生かしながら、画質補正やダビングを可能に出来てしまう夢の商品がついに完成なのか?
そこでメリット及びデメリットも含め検証しました。
まずビデオ配線が苦手で機械に弱い、という方向けに簡単に説明すると、
再生側のビデオデッキやCSチューナーやDVDプレイヤーは全部入力に繋ぐべし。
その場合、DVDやデジタルチューナーの映像はなるべくD端子(コンポーネント)を使うのがGOODです。
たくさん繋いだ再生機器の、どの映像を見たいか(ダビングしたいか)はリモコンで選べます。
出力には録画用のビデオデッキやDVDレコーダーを繋ぐ訳です。
写真の通り、この出力も2出力+D端子がある訳ですが、一斉に同じ映像と音が出ます。
例えば1番の入力にDVDを入れて、1番を選べば出力1番、出力2番、D端子、共にDVDの映像が出るのです。
少し高価なビデオセレクタなどは、出力も選べたりしますが、ダビングや簡単な画質補正に使うには、
この仕様が一番わかりやすく、これ以上は必要ない気がします。
後は、出来なくて困っていたダビングや画質補正も思い通りに!
必要に応じてちょっと明るくダビングしたり、劣化が原因でノイズが見られるVHSテープなども、
デジタル処理で軽くごまかしたりも可能です。
さて、ここからは別のモデルや旧製品をご使用の方へのレポートです。
長年ビデオダビングにこだわり、画像安定装置を開発しているプランテック社。
ダビングに厳しいDVDでも使えると、RX-2000シリーズ以降の製品が非常に普及しましたが、
ついに型番9000にしてD端子(コンポーネント)装備となりました。
そこで、発売前に借りたサンプル品をいじった私の感想を報告させて頂きます。
まず、外観は据え置き型のDVDプレイヤー(1Uサイズ)並に大きく、
今までのようなコンパクト設計とは異なり奥行もあります。
どうもこの会社が過去に販売した裏技DVDプレイヤー、CAV-500の筐体とほぼ同じで、
ディスクトレーが無い分少し薄い程度。
写真では黒く見えやすいですが、前面は全てミラーパネルで鏡が張り付いてると思って頂いてよいです。
内部を開けると基盤など空っぽ感は否めないですが、劣化ノイズの除去性能で評判の高い3DW-Proと同じ
パナソニック製の最新チップを採用しています。
筐体はこの半分のサイズにも出来そうな印象ですが、実はこの大きさだとDVDプレイヤーやレコーダーと
一緒に積み重ねられる利点があります。奥行きもレコーダー並にあるのですが、
ここのサイズがあまり短いと配線するのが困難で、
繋ぎ変える際に一度接続をばらす事になる場合もありますが、
このサイズならば上に他の映像機器を重ねても背面がさわれそうです。
おそらく、その点やビデオセレクタとしての実用性と強度を踏まえてこの形なのでしょう。
そして、一番肝心な製品性能ですが、出来ないダビングを可能にするという裏技機能に関しては、
歴代の製品を引き継ぎ何ら問題無さそうです。D端子入力付きのレコーダーは、
現状ではToshiba製品の一部のシリーズに限られるようですが、
当方は悲しい事にS端子入力しかないモデルを愛用している為、
D入力装備のレコーダーで実験済みと言う人物に念の為確認してみました。
答えはD(もしくはコンポーネント)だけで接続しても、裏技ダビングを含め全く問題は無いとの事でした。
そこで(この使い方も多いハズですが)、
当方はDVDレコーダーへS端子で外部入力する接続について検証してみました。
環境は一般の【プログレッシブDVDプレイヤー】からコンポーネント→D端子にて 【CRX-9000】へ、
S端子出力にて【DVD/HDレコーダー】へ、D端子ケーブルにて【ハイビジョンプラズマテレビ】
への組み合わせで画質を検証してみました。
普通に考えれば、途中でS映像に落ちているので、プラズマテレビには
S映像クオリティーで見えるのかと思いきや、何故か鮮明です。
不思議とプログレッシブ映像っぽく鮮やかに見えました。DVDからコンポーネントで出せば、
入口がS端子でもこんなに綺麗なんでしょうか???
比較の為、DVDプレイヤーからプラズマテレビへ直接繋ぎ、見比べてもみましたが、
よく違いがわからない程どちらも鮮明でした。
予想を超える良い結果が出すぎたので、配線のミスなど勘違いではないか?と逆に心配になって来ました。
どうみてもS端子同士で繋ぐより綺麗なのは明らかなのですが、、、。
もし、技術的な理屈がわかったら更新します。
最後にデメリットですが、入力部はD1規格のため、D4やD5で入力しても数値上はD1映像になるハズです。
見た目にどの程度ダウンコンバートされるかは未確認。
画質調整については彩度やコントラスト、カラーバランスなどを微調整はもちろん、
極端に変える事も出来ます。が、
出来ればOSD(オンスクリーンディスプレイ)を採用して欲しかったです。
各パラメーターを±10段階調整出来るのですが、調整すると現在地がすぐわからなくなるので、ここは残念。
それから、個人的にも、もう少し安価なら嬉しいのですが、
今のところ民生機では他に対抗する製品が無いのでメーカーさんも強気なのでしょう。
最新の画像安定装置と本格的なビデオセレクター、
そしてコンポーネント対応のビデオコンバーターが全て手に入り、
実用性の高さでも完成形に近い衝撃の裏技マシンである事は確かです。